【9月9日 AFP】トルコ政府は、クーデター未遂に伴う教育関係者の粛清の一環で教師1万人以上を非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」との関係が疑われるとして休職処分とした。政府関係者が8日、明らかにした。

 匿名を条件に語ったこの関係者によると、関与が疑われた教師らを正式調査の前段階として、有給休暇の扱いで一時的に休職させたという。

 国営アナトリア(Anadolu)通信によると、教育省が休職処分とした教師の数は計1万1500人。処分理由はトルコからの分離独立を求める「テロ組織」および系列組織を支援する行為に関与したためだという。

 PKKは30年以上にわたって反政府武装闘争を続け、トルコ政府と西側同盟諸国からテロ組織に指定されている。 

 アナトリア通信は、トルコ政府が各県知事と共同で行っている調査により休職処分者が1万4000人に上る可能性もあると伝えたが、それ以上の詳細には触れていない。(c)AFP