【9月7日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選は6日、各地で行われ、グループBの日本は初戦でゴールが認められなかった浅野拓磨(Takuma Asano)が得点を記録するなど、タイに2-0で勝利し、予選突破に向けてアウェーで貴重な勝ち点3を獲得した。

 チームが1-2で敗れた1日のアラブ首長国連邦(UAE)戦では、シュートがゴールラインを割っていたものの、審判に得点を認められなかった浅野だったが、敵地バンコク(Bangkok)で行われたこの日の試合では、間違えようのない明確なゴールを決めてみせた。

 この試合で日本は、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属する本田圭佑(Keisuke Honda)、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)でプレーする香川真司(Shinji Kagawa)らを中心にパスを回し、タイ代表を翻弄(ほんろう)した。しかし、本田と香川は決定機を生かすことができなかった。

 日本は前半17分、ブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)でプレーする原口元気(Genki Haraguchi)が、右サイドからのクロスをヘディングで合わせて先制したが、その後はタイのGKカウィン・タンマサッチャーナン(Kawin Thamsatchanan)の好守に阻まれた。

 するとタイは、タンマサッチャーナンの好セーブに後押しされたかのように、パスに抜け出したストライカーのティーラシル・ダンダ(Teerasil Dangda)がこの試合唯一の決定機を迎えるも、得点を奪うまでにはいたらなかった。

 そして迎えた後半30分、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)からブンデスリーガ2部のVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)に期限付き移籍した浅野が、タイの選手がクリアしようとしたボールに先に触れて抜け出して追加点を記録し、勝利を決定づけた。(c)AFP