【9月6日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のマウリツィオ・アリバベーネ(Maurizio Arrivabene)代表は、4日に行われた第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2016)で2ストップ作戦を選択したのは間違いだったとする指摘を一蹴した。

 アリバベーネ代表は、先日のイタリアGP決勝でワンツーフィニッシュを飾ったメルセデスAMG(Mercedes AMG)の後塵(こうじん)を拝し、チームが3位と4位に終わったことについて、批判が挙がっていることは把握しているとしており、「1ストップの方が良い戦略だったというコメントは聞いている。そんな話はエンジニアと笑い飛ばしたよ」と語った。

「1ストップで行けば守りに入る必要がある。われわれは逆に積極的なレースを展開した。彼らと同じ戦略を取れば、実際よりも11秒遅れていただろう。われわれは速く走る作戦を選んだのだ」

 年間王者通算4回の実績を誇るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は3位に入り、2007年の世界王者キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は4位でレースを終えている。

 ベッテルは「メルセデスと競うのは厳しいと分かっていたし、実際にそうだった。だけど、僕たちは最高の仕事をして3位と4位でフィニッシュした。それが現時点での最高の結果だ」と主張した。

「僕たちは違う戦略を取った。最後はこちらの方が新しいタイヤを使用していたので、加速して追いつけると考えていたけれど、彼らに重圧をかけられなかった。それでも僕たちは、久しぶりに最高のレースができた」

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