【9月6日 AFP】リオデジャネイロ・パラリンピックに出場するスペイン代表選手団は5日、ブラジルが盗難事件に頭を悩ませている五輪選手村の部屋で、現金390ドル(約4万円)が盗まれたことを公表した。

 スペイン選手団の一人は、匿名を条件にAFPの取材に応じ、窃盗事件の主犯は清掃員だとの見解を示しながら、「犯人は自分たちの身分を清掃員だと話していたが、彼らがきれいにしていたのは、選手たちの財布の中身だ」と語った。

「どうにか容疑者を探し出して警備員に引き渡したが、警察の捜索では何も見つからなかった。どこかに隠し場所があるのは明白だ」

 スペインメディアによれば、この事件を受けて一部の選手は清掃員の部屋への出入りを拒否しているという。

 うんざりするほど犯罪が多発にしているブラジルでは、すでに先月5日から21日まで開催されたリオデジャネイロ五輪の期間中にも盗難事件が起きており、オーストラリアをはじめ中国やデンマークの選手団が窃盗被害に遭遇した。

 リオ・パラリンピックは今月7日から18日まで開催される。(c)AFP