【9月4日 AFP】環境保護に意欲をみせるバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は1日、ハワイ(Hawaii)諸島のはるか北西にある新たに保護面積が拡大されたばかりの海洋保護区を訪れた。この保護区はオバマ氏の故郷ホノルル(Honolulu)から空路で3時間の距離にあるミッドウェー(Midway)環礁。

 ミッドウェー環礁は2006年に当時のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領によって海洋国家記念物に指定されたパパハナウモクアケア(Papahanaumokuakea)保護区の中心に位置する。オバマ大統領は先ごろ、約7000種もの海洋生物が生息するこの海洋保護区の面積を4倍に拡大した。

 ミッドウェーでは住民40人がオバマ大統領を出迎えた。住民はほとんどが米魚類野生生物局(US Fish and Wildlife Service)の職員だ。

 ミッドウェー一帯は、歴史好きには第2次世界大戦(World War II)中の74年前に日米の戦局の転換点となったミッドウェー海戦(Battle of Midway)で知られた海域だ。

 オバマ氏は2009年の米大統領就任以来、1906年に当時のセオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)大統領が署名した遺跡保存法(Antiquities Act)に基づいて意欲的に国内の自然保護地域を増やしてきた。結果、オバマ氏が指定した自然保護地域の数は歴代大統領のなかで最も多い。(c)AFP/Andrew BEATTY