【9月2日 AFP】米国立ハリケーンセンター(NHC)は、カテゴリー1のハリケーン「ハーマイン(Hermine)」が現地時間2日午前1時30分(日本時間午後2時30分)ごろ、米フロリダ(Florida)州に上陸したと発表した。「人命に危険が及ぶ恐れがある」として注意を呼び掛けている。

 フロリダ州では既に暴風と豪雨による洪水が発生し、数万世帯が停電している。

 マイアミ(Miami)を拠点とするNHCによると、上陸地点は州都タラハシー(Tallahassee)南方のセントマークス(St Marks)付近で、上陸時の風速は20メートル。フロリダ州のメキシコ湾(Gulf of Mexico)沿岸では今後12~24時間にわたって「洪水により人命に危険が及ぶ恐れがある」と警告している。

 これに先立ちフロリダ州のリック・スコット(Rick Scott)知事は記者会見し、「人命が脅かされている。ハリケーンは勢力を増している」と述べ、警戒を呼び掛けるとともに、ディキシー(Dixie)、フランクリン(Franklin)、テイラー(Taylor)、ワクラ(Wakulla)、レビー(Levy)の各郡に避難指示を出していた。

 ハーマインは大西洋で発生した今年4つめのハリケーン。フロリダ州にハリケーンが上陸したのは10年以上ぶりとなる。上陸前には最大風速約36メートルに達していた。(c)AFP