【9月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のイタリアGP(Italian Grand Prix)を主催する同国の自動車連盟(ACI)が1日、FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏と新たに3年契約を結んだと報じられた。これにより、イタリアの名門サーキットとして知られるモンツァ・サーキット(Monza Circuit)では、2019年までF1が開催される見通しとなった。

 1950年にF1選手権が開催されて以降、1980年を除き毎年F1レースが行われてきたモンツァ(Monza)だが、FOAとの現在の契約が今季限りまでとなっていた。このためイタリアGPの開催地は、ロンバルディア(Lombardy)地方の州都ミラノ(Milan)から約20キロメート ル離れた場所にある同サーキットではなく、別の場所へ移されるという懸念があった。

 エクレストン氏は今年6月に「喜んでイモーラ(Imola)に行く」と発言しており、すでに同氏がイモーラ・サーキット(Imola Circuit)の代表を務めるセルバチコ・エステンセ(Selvatico Estense)氏と交渉していると報じられていた。

 しかし、伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)の1日の報道によると、「少なくとも2019年まで」モンツァが契約延長に合意することは「時間の問題である」とされており、ACIの会長と して将来のモンツァでのレース開催に尽力してきたアンジェロ・スティッチ・ダミアーニ(Angelo Sticchi Damiani)氏は、「残るはあと2段階のみ」と語ったと伝えられた。

 さらにモンツァの開催地招致については、6800万ユーロ(約79億円)に上るテレビ放映権などF1の商業面を統括する責任者のエクレストン氏の決断が「最終的」な後押しにつながったとされており、契約締結の財源はACIとロンバルディア地方から捻出されると報じられている。

 ダミアーニ氏はまた、「政府や議会から明確な支援を受けていた」として、イモーラによって金額がつり上げられる心配はまったくなかったと話している。(c)AFP