【9月1日 AFP】国家ぐるみの薬物違反を指摘され、リオデジャネイロ・パラリンピック出場を全面禁止されていたロシアについて、スイスの連邦最高裁判所は31日、同国の訴えを退けた。

 国際パラリンピック委員会(IPC)から出場を全面禁止されたロシアは、処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。これが却下されたため、今度はスイス連邦最高裁判所に訴えを起こしていたが、今回こちらも棄却され、逆転出場に向けては万策尽きた形となった。

 これを受けて、ロシアは来週半ばに2日間の大会を開催することを決めた。同国パラリンピック委員会(PCR)のウラジーミル・ルキン(Vladimir Lukin)会長が、「9月7日と8日に、わが国のパラリンピック選手団を集めた大会を、モスクワ(Moscow)域内の練習拠点で開催することを予定している」と話している。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は前週、全面締め出しの判断について、「法、道徳、人道から逸脱している」とまくしたてつつ、選手たちには「技術のすべてを披露する」舞台を用意すると約束していた。政府の報道官によれば、大統領が観戦するかはまだ決まっていないという。(c)AFP