【8月31日 AFP】サッカーイングランド代表で歴代最多得点を挙げているウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が30日、2018年に行われるW杯ロシア大会(2018 World Cup)をもって、代表引退を考えていることを明かした。

 現在30歳のルーニーは、代表合宿地で記者会見に臨み、「現実的にみて、イングランド代表で何かをする機会は、ロシアが最後だと思っている。だからこれからの2年間をできる限り楽しんで、そしてできれば代表でのキャリアを高みで終えたい」と話した。

 新指揮官に就任したサム・アラダイス(Sam Allardyce)監督は29日、4日のスロバキア戦から始まるW杯予選でも、ルーニーに引き続き代表の主将を任せることを明言している。

 敵地トルナヴァ(Trnava)での試合に出場すれば、ルーニーは代表での出場試合数を116に伸ばし、デビッド・ベッカム(David Beckham)氏を抜いてフィールドプレーヤーでは同代表の最多キャップ保持者となる。

 2014年8月から主将を務め、代表歴代最多となる53ゴールを記録しているルーニーは、これまで6回の主要国際大会に出場しているが、ベスト8の壁を突破したことは一度もない。

 2年前のW杯ブラジル大会(2018 World Cup)ではまさかのグループリーグ敗退に終わり、この夏の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でも、格下とみられたアイスランド相手に屈辱的な敗戦を喫した。

 ルーニーは、「代表ではここまで夢のようなキャリアを築けた。たくさんの試合に出場し、一分一分を楽しんできたが、いつかは終わりが来るもの。年を取ったとは思わないけど、30歳になり、ロシアが代表サッカーに別れを告げるべき時だと感じた」とコメントした。

「自分の心はもう決まっている。だからこの先2年間のことはサム・アラダイス次第だ。それでも選ばれたら楽しむよ。良いことも悪いこともあったが、堂々と胸を張るつもりだ」

(c)AFP