【8月31日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は30日、男子シングルス1回戦が行われ、第6シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-1、6-1、3-6、6-3でベンジャミン・ベッカー(Benjamin Becker、ドイツ)に勝利し、2回戦に進出した。

 2014年大会(US Open Tennis Championships 2014)で決勝に進出し、アジア人初の全米ファイナリストとなった錦織は、ベッカーに狙い通りのラリーを展開させず、新しいグランドスタンド(Grandstand)のコートで2時間10分の勝利を収めた。

 錦織がわずか49分間で2セットを奪ったときには、すぐに終わるかに見えた試合だが、錦織が「乗ったときはサーブからすごく攻撃的にきて、2打目もかなり攻めてきていました。彼はいつでも危険な相手です」と話したように、その後は世界ランク96位のベッカーが盛り返し、もつれた展開となった。

 それでも錦織は、1セットを落として迎えた第4セットの第8ゲームでブレークを奪ってゲームカウントを5-3とすると、最後は7本目のサービスエースを決めてラブゲームでキープし、試合を締めた。

 ファンから大きな声援を浴びた錦織は、「もちろん最高の気分です。ここには素晴らしい思い出がありますし、ニューヨーク(New York)へ戻ってくるのはいつも楽しみです」と話した。(c)AFP/Rebecca BRYAN