【8月30日 AFP】インドの裁判所は29日、同国東部ビハール(Bihar)州の小学校で殺虫剤が混入した給食を食べ、児童23人が死亡した2013年の事件をめぐり、同校の校長に禁錮17年の実刑判決を言い渡した。検察当局が明らかにした。

 事件は2013年7月16日、同州サラン(Saran)地区の貧しい村にある小学校で発生。レンズ豆とジャガイモ、米を使った給食を食べた4~12歳の児童らが数分後に体調不良を訴えた。有害物質が混入した給食を食べた児童の数は50人近くに上った。同校の校長だったミーナ・デビ(Meena Devi)被告は先週、有罪判決を受けていた。

 デビ被告には禁錮17年の刑に加え、罰金37万5000ルピー(約57万円)の支払いも命じられた。うち大半は、健康を損なった児童24人の家族が受け取ることになっている。

 一方で夫のアルジュン・ライ(Arjun Rai)被告は、殺虫剤が混入した油を学校に納入した疑いが持たれていたが、証拠不十分で無罪とされた。

 捜査当局によると、ライ被告は食用油と隣り合わせで殺虫剤を保管しており、殺虫剤が混入した油を学校に納入。学校との契約は、正規の指針には従わず、校長である妻から受注していたという。(c)AFP