【8月30日 AFP】サッカースペイン代表主将代理のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が29日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選に向けて発表された同代表のメンバーから、GKイケル・カシージャス(Iker Casillas)が落選したことについて、驚きを語った。

 今予選のGKには、ダビド・デ・ヘア(David de Gea)、ホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)、アドリアン(Adrian)が選出されている。

 9月5日にアウェーで行われるリヒテンシュタイン戦でチームをけん引することを期待されるラモスは、「世界全体、そしてスペインサッカーを代表するような象徴的かつ歴史的な選手が落選することは、皆にとって驚きだ」と吐露した。

 スペイン代表のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)優勝および2008年と2012年の欧州選手権(UEFA Euro)2連覇に対する貢献が評価され、アストゥリアス皇太子賞(Prince of Asturias Awards)を受賞したカシージャスだが、20年近く所属したレアル・マドリード(Real Madrid)ではその実力に陰りをみせ、2015年7月に当時フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)現代表監督が率いていたポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)に移籍していた。

 またカシージャスは、ビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)前監督の下で臨み、決勝トーナメント1回戦でイタリアに0-2で敗れた欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でも、デ・ヘアに正守護神の座を譲っていた。

 ラモスは「イケル・カシージャスの姿が代表の中に見当たらないのは変な感じがする」とした上で、「抜本的な改革で新時代が幕を開けているし、そうした意味では、もう一度結果を残すという強い気持ちがある」と付け加えた。

 ロペテギ新監督は今回の選考で、2か月前の欧州選手権でメンバー外となった11人を招集しているが、ベテランのセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)も選外となった。

 また、FCバルセロナ(FC Barcelona)のセルジ・ロベルト(Sergi Roberto Carnicer)、レアル・マドリードのマルコ・アセンシオ(Marco Asensio)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のサウル(Saul Niguez)ら若手の選出が目立ち、レオン(Leon)で行われるリヒテンシュタイン戦では公式戦デビューを飾る可能性もある。(c)AFP