【8月30日 AFP】男子テニスのジョン・イズナー(John Isner、米国)は29日、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)に所属するQBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が、国内の黒人への待遇に抗議して試合前の国歌演奏で起立を拒否したことについて、「哀れ」と批判した。

 米国での人種差別に抗議するキャパニックの態度は尊重するとしながらも、NFLのプレシーズンゲームで米国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」が演奏される際に起立しないことについて、イズナーはお粗末な抗議行動だという考えを示した。

 この日、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)の1回戦で同胞のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)からフルセットで勝利を収めたイズナーは、「彼にしては哀れな行動だと思った」とすると、「彼の動機には賛同するが、あのやり方はいただけない。別の方法で声を上げることはできたはず。米プロバスケットボール協会(NBA)でも多くの選手が抗議行動をしているが、彼らはうまくやっている」と主張した。

「彼のやり方には本当にうんざりだ」と話したイズナーはまた、フォーティーナイナーズではキャパニックの控えQBを応援すると表明し、「今はブレイン・ガバート(Blaine Gabbert)の大ファンだ」とコメントした。

 キャパニックは物議を醸している自身の抗議行動について今後も続けていくと話しており、周囲から「敬意に欠ける」と批判されている。(c)AFP