【8月30日 AFP】スイス国防省によると、同国軍の戦闘機が29日、演習中にアルプス(Alps)山脈上空で消息を絶った。機体は墜落したとみられており、大規模な捜索救難活動が行われている。

 消息を絶ったのは1人乗りのF/A-18Cホーネット戦闘攻撃機。別の戦闘機1機と共に飛行訓練に参加していたが、29日午後4時5分(日本時間午後11時5分)、無線交信が突如全て途絶え、パイロットの行方が分からなくなっている。

 不明戦闘機はスイス中部のアルプス地方ズステンパス(Susten Pass)周辺に墜落したもよう。一帯はたどり着くのが非常に難しい場所だという。

 ヘリコプター2機によって空からの捜索が続けられていたが、悪天候に加え夜になったため捜索は中断。天候が回復次第、捜索を再開する方針だ。地上でも救援隊と登山家チームによる捜索が続いている。

 スイス空軍では墜落事故が続発しており、6月にもオランダで開催された航空ショーでF-5E戦闘機「タイガー」2機が衝突する事故が起きたばかりだった。

 スイス通信(ATS)によると、事故が重なった結果、当初34機あったスイス軍のF/A-18戦闘攻撃機は現在30機に減ったという。(c)AFP