【8月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、第4シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は猛暑をものともせずに6-1、6-4、6-2でウズベキスタンのデニス・イストミン(Denis Istomin)を下し、2回戦へ進出した。

 2010年大会と2013年大会の覇者で、ロシア生まれのイストミンとの直接対決でも5戦全勝を記録したナダルは、全米の初戦での戦績を12勝0敗に伸ばした。

 今季のナダルは手首の負傷で全仏オープンテニス(French Open 2016)を3回戦で棄権し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)の欠場も余儀なくされていたものの、リオデジャネイロ五輪の男子ダブルスで金メダルを獲得したことで、その悔しさを紛らわせている。

 2回戦の相手がイタリアのベテラン選手アンドレアス・セッピ(Andreas Seppi)に決まったナダルは、「最も重要なのは、自分がニューヨーク(New York)にいるということ。キャリアに負傷はつきもので、今年は厳しい時間を過ごしてきた」とコメントした。

 一方、2013年大会で4強入りを果たしている第13シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)は、世界ランク84位のカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)に2-6、2-6、3-6で敗れ、この日最大の番狂わせに屈した。

 第20シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)は、同胞のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)に3-6、4-6、7-6(7-5)、6-2、7-6(7-3)で逆転勝利。2セットダウンとされてガスケの二の舞いを演じる寸前だったが、今大会最年少の18歳を相手に35本のサービスエースを記録し、3時間半の激闘を制した。

 そのほか、2014年大会覇者で第7シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は6-4、7-5、6-1でブラジルのロジェリオ・ドゥトラ・シウバ(Rogerio Dutra Silva)に快勝した。

 第10シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)も6-4、6-2、7-6(7-5)でルクセンブルクのギル・ミュラー(Gilles Muller)を退けた。今夏のハードコートで15勝目を記録したモンフィスは、ミュラーのショットを追った際に後方の壁に衝突し、コートサイドの大きな時計が倒れてあわやという場面があった。(c)AFP/Dave JAMES