【8月31日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は30日、女子シングルス1回戦が行われ、第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-3、6-3でエカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova、ロシア)を下し、2回戦に進出した。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)制覇以降、右肩の負傷もあって調子を落としていたセレーナだが、この日は12本のエースと27本のウイナーを記録し、わずか63分で世界ランク29位のマカロワを退けた。

「強い相手だとわかっていたので、最初から全力で行きました」と話したセレーナの肩は問題なさそうに見えたが、本人は、完調に戻るまではまだ時間がかかると話している。

「明日まで待って、様子を見ないといけません。ウィンブルドン以降はあまり試合ができていませんでしたから、毎日、調子を確かめながらやっていこうと思います」

 最多7度目の全米制覇を達成すれば、セレーナは、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏と分け合っているオープン化以後の四大大会(グランドスラム)最多勝利数22勝の記録を更新し、マーガレット・コート(Margaret Court)氏が持つ歴代最多24勝にあと一つと迫ることになる。

 照明がともされる前の試合では、姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が6-2、5-7、6-4でカテリナ・コズロワ(Kateryna Kozlova、ウクライナ)に勝利し、こちらも1回戦を突破した。ヴィーナスはこれで、72度目のグランドスラム本戦出場を達成し、自身の持つ記録を更新している。

 2月の台湾オープン(Taiwan Open 2016)で優勝するなど、36歳で復活のシーズンを送っているセレーナは、22歳の若手を相手に63本の凡ミスを犯したが、本人はそれよりも、46本のウイナーを獲得した積極性を前向きにとらえている。

 また、自身初の全米8強入りを目指す第4シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)も6-1、6-1でジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)を一蹴。第5シードのシモナ・ハレプ (Simona Halep、ルーマニア)も6-0、6-2でキルステン・フリプケンス(Kirsten Flipkens、ベルギー)を下し、ともに快勝で2回戦に進出した。(c)AFP/Rebecca BRYAN