【8月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が28日、9位に終わったベルギーGP(Belguim Grand Prix 2016)の決勝レース後、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)のレーススタイルは危険で、大きなアクシデントを生んだかもしれないと批判した。

 この日のスタート直後のターン1でフェルスタッペンとライコネン、同じくフェラーリのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が接触した。ライコネンは、第11戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2016)でもフェルスタッペンのいらつかせるような守備的な走りを批判しており、両者の緊張した関係が再燃した。

 11位に終わったフェルスタッペンは、「スタートは良くなかったけど、そこからインサイドに飛び込んだ。ホイールはロックしていなかったからコーナーも簡単に曲がれていたが、彼ら(ライコネンとベッテル)に押しつぶされた。僕がインサイドにいて、キミが割って入ろうとしてきたと思ったら、さらにセバスチャンも(アウトサイドから)入ってきた。(ベッテルは)僕とライコネンがすでにインサイドにいたのに、ターンインしてきた、そのせいでフロントウイングがダメージを受け、フロアも破壊された。それで自分のレースは終わってしまった」と接触を振り返った。

 一方ライコネンは、「フェアできわどいレースをすることは構わない」と述べたうえで、ケメル・ストレート(Kemmel Straight)でのフェルスタッペンの守りに入った動きについてコメントした。

「オー・ルージュ(Eau Rouge)で後ろについて、ストレートで打って出た。こちらが先に動いたら彼も向きを変えたから、接触を避けるために、ブレーキをかけなくてはならなくなった。あれ(フェルスタッペンの動き)は間違っていると思う。大事故にならなかったことは幸いだ。もしブレーキをかけなかったら、フルスロットルで後ろから衝突しただろう。何か間違っていると思うが、彼が問題だと思っているようには見えない」と語った。

 またレース中もチームとの無線で「(フェルスタッペンは)私をサーキットから追い出そうとしているようにしか思えない」と言っていたライコネンに対し、フェルスタッペンは「正直言って、それは大きなうそだ。僕はただ自分のポジションを守ろうとしているだけで、もしそれが気に食わないのであれば、それは彼らの問題だ」と反論した。(c)AFP