【8月28日 AFP】北朝鮮は28日、国連安全保障理事会(UN Security Council)が出した、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を非難する声明に対して、強く反発するとの声明を発表した。

 北朝鮮は24日、同国北東部の新浦(Sinpo)沖でSLBMの発射実験を実施した。国連(UN)決議は、北朝鮮による弾道ミサイル発射などを禁止しているが、同国は今年1月に4回目の核実験を行った後、ミサイル発射実験を複数回、実施している。こうした状況を受け、15か国から成る国連安保理は26日、北朝鮮による一連のミサイル発射を強く非難する声明を発表し、同時にUN加盟国に北朝鮮に対する制裁決議に基づく制裁の履行徹底を求めた。

 これに対し北朝鮮の外務省は国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じ、安保理声明を「米国の山賊行為による産物」とし、「米国が人民共和国(北朝鮮)の尊厳と生存権を脅かす以上、われわれは堂々たる軍事大国として、重大な行動的対策を講じていく」と警告。さらに「われわれには、米国本土の敵対部隊を破壊し、太平洋(Pacific Ocean)の軍事作戦区域を瞬時に焼き尽くす能力のある実質的な手段がある」などと主張した。(c)AFP