【8月28日 AFP】(更新)太平洋(Pacific Ocean)の島しょ国ミクロネシア連邦のチューク(Chuuk)州の無人島に漂着していた夫婦2人が救助された。発見の決め手となったのは砂浜に書かれた「SOS」の文字だった。

 2人は約1週間前から行方不明になっており米沿岸警備隊(USCG)などが捜索していた。無人島から光信号が発せられているとの報告を受け、沿岸警備隊を支援していた米海軍のP8Aポセイドン(Poseidon)対潜哨戒機が、無人のイースト・ファユ(East Fayu)環礁の砂浜で2人が書いた「SOS」の文字を発見した。

 ミクロネシア連邦の旧首都コロニア(Kolonia)にある米大使館はフェイスブック(Facebook)で、ライナス・ジャック(Linus Jack)さんとサビナ・ジャック(Sabina Jack)さん夫妻の捜索救難活動は成功裏に終了したと明らかにした。

 2人は今月17日にミクロネシアのウェノ(Weno)島を全長5メートルのボートで出発したが、翌日到着する予定だったタマタン(Tamatam)島に到着しなかったため遭難した可能性があるとみられていた。

 米沿岸警備隊は船舶15隻と航空機2機を出して約4万3000平方キロの海域を捜索。救助された2人は巡視船でノムウィン(Nomwin)環礁に向かった。(c)AFP