【8月28日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(IAAF Diamond League 2016)第12戦のパリ大会は27日、女子3000メートル障害が行われ、ルース・ジェベト(Ruth Jebet、バーレーン)が8分52秒78の世界新記録を樹立する別格の走りで優勝した。

 ケニア出身で4年前にバーレーンに国籍変更した現在19歳のジェベトは、「本当に嬉しいです。これまでも世界記録更新に挑戦してきましが、今日は皆で良い記録を目指してお互いに競い合いました」とレースを振り返った。

 グルナラ・ガルキナ・サミトワ(Gulnara Galkina-Samitova、ロシア)が2008年に記録した8分58秒81を大幅に更新したジェベトは、「ペースメーカーがとても強かったです。彼女は五輪にも出ている選手でしたし、ここまで過去の世界記録を大幅に更新できるとは思っていませんでした」と話した。また、今回のレースが今季最後のレースだという。

 同種目で8分台を記録したことがあるのは、ジェベトと元世界記録保持者のサミトワだけだが、ジェベトはリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した際に記録した8分58秒81、また5月に米国で行われたダイヤモンドリーグ第4戦で8分59秒97を記録するなど、同種目の歴代記録上位4傑のうち3つの記録を独占することになった。(c)AFP/Luke PHILLIPS