【8月27日 AFP】イタリア中部で24日未明に大地震が発生してから3日目を迎えた27日、がれきの下から生存者が発見される可能性が薄れつつある。

 伊政府は27日を服喪の日とし、犠牲者への弔意を示すために国内各地で半旗が掲げられる。当局によるとこれまでに少なくとも281人の死亡が確認され、388人が負傷で入院している。市民保護局によると、26日までにがれきの下から新たに見つかった生存者はいないもようだ。

 26日にはローマ南方のラツィオ(Razio)州ポメーツィア(Pomezia)で、地震の犠牲となった人々の初めての葬儀が行われた。一家6人が犠牲となった家族の葬儀で、8歳の男児も含まれていた。

 27日には、マルケ(Marche)州の山岳地帯にある2村で死亡した計46人のうち一部の葬儀がアスコリ・ピチェーノ(Ascoli-Piceno)で行われる予定で、マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)首相とセルジオ・マッタレラ(Sergio Mattarella)大統領が出席する。

■余震900回以上

 24日未明の本震以降、周辺地域では900回を超える余震が起きている。中にはマグニチュード(M)6.0~6.2規模の余震もあり、夏季休暇を過ごす人々で普段よりも人口が多くなっていた周辺各地の小さな集落では、数百棟の古い建物が倒壊している。(c)AFP/Ella IDE with Angus MACKINNON in Rome