【8月27日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は26日、シングルスの組み合わせ抽選会が行われ、男子では大会連覇を目指すノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、全米で通算2度の優勝を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と準決勝で激突する可能性が出てきた。

 リオデジャネイロ五輪でまさかの初戦敗退を喫して以降、手首の故障に悩まされている第1シードのジョコビッチは、1回戦でビッグサーバーのイェジ・ヤノヴィッツ(Jerzy Janowicz、ポーランド)と対戦することが決まった。2013年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)で4強入りを果たした実績を持つヤノヴィッツは、膝に故障を抱えており、世界ランキングも228位まで後退している。

 左手首を痛めて今年のウィンブルドンを欠場し、リオ五輪では男子ダブルスで金メダルを獲得した第4シードのナダルは、初戦でデニス・イストミン(Denis Istomin、ウズベキスタン)を迎え撃つ。

 リオ五輪の男子シングルス金メダリストで、2012年大会の全米オープン王者でもある第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、1回戦でルカシュ・ロソル(Lukas Rosol、チェコ)と対戦。両者は昨年のBMWオープン(BMW Open 2015)で小競り合いを起こしており、マレーはロソルに対して「全員から嫌われている」と批判していた。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が膝の故障で今季絶望となり、今大会を欠場するなか、第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は、1回戦の相手がスペインのフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco)に決定。順当に勝ち上がれば、4回戦で因縁の相手であるニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と激突する可能性が高い。

 さらにワウリンカは準々決勝に進出した場合、2009年大会覇者でリオ五輪のシングルスでは銀メダルを獲得したファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と対戦する可能性もある。デルポトロは今年のウィンブルドンでワウリンカを撃破しており、不気味な存在として大きく立ちはだかるとみられる。