【8月26日 AFP】「ニットの女王」として長年にわたりファッション界をけん引してきたフランス人デザイナー、ソニア・リキエル(Sonia Rykiel、86)氏が25日、パリの自宅で死去した。リキエル氏の訃報(ふほう)を受け、各界の著名人が追悼のコメントを寄せた。

 フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は25日、「彼女はスタイルだけでなく、考え方や本質的な生き方を考案した」と声明を発表。

 故イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)氏の長年のパートナーであった実業家ピエール・ベルジェ(Pierre Berge)も、「彼女は、立志伝中の人物。ゼロからスタートし、ファッション界で最も重要な女性のひとりになった」とキャリアを称えた。

 ファッションデザイナーのジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)は「彼女が成し遂げた、女性のための革新的な仕事に敬意を表したい。創造性とスタイルに、心から感謝している」とコメント。同じくデザイナーのジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャック(Jean-Charles de Castelbajac)も「シックでクールで、とても(セーヌ川)左岸的な女性だった」と振り返った。

 2008年にブランド創業40周年記念し、パリで開催された展覧会を担当した学芸員のオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)は「彼女は、裾の折り返しや裏地を取り去り、ニットウェアを考案し、リバーシブルな服を手掛け、レイヤリングを取り入れたのです」と語った。(c)AFP/Dominique SCHROEDER