【8月25日 AFP】エチオピアの伝説的長距離ランナー、ハイレ・ゲブレセラシェ(Haile Gebrselassie)氏は25日、同国代表がリオデジャネイロ五輪の陸上競技で金メダル1個を含む8個のメダル獲得に終わったことを受け、同国の陸上連盟を批判した。

「連盟側は今回の結果は悪くなかったと言って励ましているが、そんなことは受け入れられない」と話したゲブレセラシェ氏は、「むしろ(今回の結果は)がっかりだと言いたい!持病を無視しているようなものだ。自分の病気を受け入れなければ、死ぬことと同じだ」と語った。

 アトランタ五輪とシドニー五輪の陸上男子1万メートルで金メダルを獲得したゲブレセラシェ氏は、自身の経験を共有したいと話しており、「とにかく負けるところを見たくない。自分の国の選手がレースに負けるのを見たくない」と述べた。

 リオ五輪で計8個のエチオピア代表にとっては、陸上女子1万メートルで世界新記録を樹立したアルマズ・アヤナ(Almaz Ayana)が唯一の金メダリストだった。一方、エチオピアの長年のライバルであるケニアは、6個の金メダルを含む計13個のメダルを獲得した。

 ゲブレセラシェ氏は来年に控える第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)に向けて、連盟上層部のてこ入れをする必要があると主張している。

「一週間後には連盟幹部が総会を開き、自ら辞任すべきだ。もしそうでなければ、リオ五輪と同じような結果に終わるだけだ」

「もうリオ五輪は終わった。4年後には東京五輪がある。そこに向けて準備をしなくてはならないし、(五輪開催の)1年前まで先送りにすることはできない」

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