【8月25日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、来年新設される男子テニスの国際大会、レーバー・カップ(Laver Cup)でダブルスを結成することが24日に発表された。

 来年9月22日から24日にわたってチェコのプラハ(Prague)で初めて開催されるレーバー・カップは、四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーや同14勝のナダルらを擁する欧州チームと、欧州外出身の選手で構成されるワールドチームが対決する形式で行われる。

 欧州チームの監督にはビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏、ワールドチームの監督にはジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏が選ばれた。

 過去に年間グランドスラムを達成したロッド・レーバー(Rod Laver)氏の名が冠された大会の関係者は、現時点で出場が決まっていない現在世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)や同2位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が今後出場することを期待しているという。

 29日に開幕を控える全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)を含め、今季残り全試合を欠場するフェデラーは、「ラファとダブルスを組んでプレーできるなんて信じられない。(ナダルの)強力なフォアハンドを受けずにすむのはうれしい」と語った。

 レーバー・カップは五輪が開催される年を除いて毎年開催される予定で、一日でシングルス3試合、ダブルス1試合の計4試合が行われる。

 現在世界ランキング上位20人のうち15人が欧州出身の選手だという事実を考慮すれば、欧州チームが有利になることが予想される中、ワー ルドチームを引っ張るのは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で準優勝した世界ランキング6位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)になるとみられている。

 ラオニッチについてマッケンロー氏は、「ミロスは歴代の偉大な選手たちとの隙間を埋めるために、どうやって差を縮めるか模索している」と話した。(c)AFP