【8月25日 AFP】国際ウエイトリフティング連盟(IWF)は24日、2008年の北京五輪で採取された検体を再検査した結果、3人の北京五輪金メダリストを含む陽性反応を示した15人の名前を公表した。

 北京五輪とロンドン五輪のメダリストを中心に実施された国際オリンピック委員会(IOC)による再検査は、重量挙げ競技でのドーピング違反撲滅活動の一環として行われ、IWFは「該当する選手には、強制的に暫定出場停止処分を科した」と発表した。

 北京五輪の金メダリストで処分を科されたのは3人の中国人選手で、女子75キロ級の曹レイ(Cao Lei、チャオ・レイ)、女子48キロ級の陳燮霞(Chen Xiexia、チン・ショウカ)、女子69キロ級の劉春紅(Liu Chunhong、リュウ・チュンホン)から陽性反応が出た。

 ベラルーシからも3人の選手が陽性反応を示し、アテネ五輪と北京五輪で銀メダルを獲得したアンドレイ・リバコフ(Andrei Ryaboku)、北京の銅メダリストのナターシャ・ノビカワ(Nastassia Novikava)、ロンドンの銅メダリストのイリーナ・クレシャ(Iryna Kulesha)が処分を受ける。

 そのほかにもカザフスタンから北京で銅のマリーナ・グラボベツカヤ(Mariya Grabovetskaya)、銀のイリーナ・ネクラソワ(Irina Nekrassova)、ロンドン金のマイア・マネザ(Maya Maneza)ら3人、ロシアからはアテネで銀のハジムラド・アカエフ(Khadzhilurat Akkayev)、北京で銅のドミトリー・ラピコフ(Dmitry Lapikov)らが陽性反応を示した。

 ウクライナ勢では北京銅のナタリア・ダビドワ(Natalya Davydova)と銀のオルハ・コロブカ(Olha Korobka)、そしてメダリストではないものの、ウラジーミル・セドフ(Vladimir Sedov、カザフスタン)とニザミ・パシャエフ(Nizami Pashayev、アゼルバイジャン)から陽性反応が出た。

 リオデジャネイロ五輪以前にまでさかのぼって、ドーピング撲滅に取り組んでいるIOCは、今後数か月間でドーピング検査の体制を抜本的に見直すとしている。

 重量挙げ競技では、リオ五輪期間中もメダリストを含む5人が陽性反応を示すなど、ドーピングが深刻な問題となっていた。(c)AFP