【8月25日 AFP】トルコ軍とシリア反体制派は24日、トルコ国境に近いシリア北部の要衝の町で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあったジャラブルス(Jarabulus)を制圧した。作戦開始からわずか十数時間での勝利となった。

 作戦には、反体制派の戦闘員数百人に加え、トルコ軍の戦車部隊も越境して参加。さらに米当局者によると、米軍のA10攻撃機とF16戦闘機も作戦を支援し、シリア領内でISに対する攻撃を実施した。

 今回の作戦は、シリア内戦でトルコがこれまでに実施したうち最も大がかりなものとなった。

 反体制派は、作戦開始からわずか14時間後に勝利を宣言。トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領も、シリア人部隊がISからジャラブルスを「奪還した」と表明した。

 トルコの半国営アナトリア(Anadolu)通信は、作戦により反体制派の戦闘員1人が死亡し、10人が負傷したと報じた。トルコ軍側に死者は出ていない。

 エルドアン大統領は同作戦について、同じくジャラブルス奪還を目指していたクルド組織の部隊も標的にしたものだと強調していた。同部隊は、トルコ政府と激しく対立する一方で、米国からはIS掃討作戦における主要協力者として支援を受けている。(c)AFP/Bulent Kilic with Fulya Ozerkan in Istanbul