【8月23日 AFP】サッカーブラジル代表のチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)新監督は22日、9月に行われる2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選に臨む代表23選手を発表し、5人を初招集した。

 欧州を拠点とする選手のコンディションが十分に整っていないと見なしたチッチ監督は、A代表経験のないガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)、タイゾン(Taison)、ラファエウ・カリオカ(Rafael Carioca)、ファグネル(Fagner)、そしてGKのウェベルトン(Weverton)を初招集した。

 このうち、今夏マンチェスター・シティ(Manchester City)に移籍し、その後ローンで古巣パルメイラス(Palmeiras)に戻ったガブリエウ・ジェズスや、ウェベルトンといったリオデジャネイロ五輪代表の7選手がメンバー入りを果たしている。

 そのリオ五輪決勝のPK戦で金メダルを決めるシュートを蹴り込んだネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)も招集されており、予選終了後までこのままブラジルにとどまることを所属するFCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督から許可されている。

 昨年のコパ・アメリカ(2015 Copa America)以降代表から外れていた元主将のチアゴ・シウバ(Thiago Silva)は、再招集が期待されていたものの、負傷により選出されていない。

 また55歳の指揮官は、広州恒大(Guangzhou Evergrande)のパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')をサプライズ選出している。チッチ監督はパウリーニョがトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に移籍するまで、コリンチャンス(Corinthians)で同選手を指導していた。

 南米予選でここまで苦しみ、6試合を終えて6位に沈んでいるブラジルは、9月1日に敵地キト(Quito)でエクアドルと、6日にブラジル・マナウス(Manaus)でコロンビアと対戦する。(c)AFP