【8月23日 AFP】米国の子どもは推奨量の3倍の添加糖分を摂取しているとする調査結果が22日、米国心臓協会(AHA)により発表された。AHAは、子どもに対する糖分の摂取制限を厳格化するよう求めている。

 AHAは、2歳未満の乳幼児には添加糖分を一切与えるべきではないとしており、また2歳以上の子どもや若者についても、1日につき最大100キロカロリー相当量とすべきと推奨している。

 これは、子どもが2歳の誕生日を迎えるまではケーキやクッキー、アイスクリームなどは与えず、2~18歳では添加糖分の量を1日あたり25グラム(ティースプーン6杯)未満に制限することを意味する。

 学術誌「サーキュレーション(Circulation)」に掲載されたAHAのガイドラインによると、推奨される添加糖分の摂取量とするためには、大半の子どもや若者では、現在の摂取量を約3分の1に抑える必要があるという。添加糖分は、甘い清涼飲料水やシリアルに多く含まれる。

 AHAは、全国的に行われた調査の結果を引用しつつ、米国の子どもと若者は、1日平均ティースプーン19杯分の添加糖分を摂取しているとした。また、幼少時代に添加糖分を多量に含んだ食品を食べ続けることと、肥満や血圧上昇といった心臓疾患につながるリスクが子どもや若者の間で上昇することとの間には関連性があるとも報告している。

 なお、アスパルテームやサッカリン、スクラロースなどのノーカロリーあるいは低カロリー甘味料を子どもに与えることについては、その利点や危険性についての研究が不足しているとの理由から推奨していない。(c)AFP