【8月21日 AFP】トルコ南東部のシリア国境に近いガジアンテプ(Gaziantep)発生した結婚式のパーティーを狙った爆弾攻撃について、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は21日、過激派組織「イスラム国(IS)」の犯行とみられるとの認識を示した。

 事件は自爆攻撃だった可能性が指摘されている。北大西洋条約機構(NATO)の主要加盟国であるトルコでは今年、クルド人武装組織やイスラム過激派の犯行とみられる攻撃に加え、先月15日にはクーデター未遂も発生しており、国内情勢が大きく揺らいでいる。

 ガジアンテプ県のアリ・イェルリカヤ(Ali Yerlikaya)知事は、20日夜遅く「結婚式で起きた忌まわしい爆弾攻撃」で30人が死亡、94人が負傷したと述べた。

 エルドアン大統領は、クーデター未遂の黒幕とされる米在住のイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の支持勢力と、クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」、今回の攻撃を実行したとみられるISとの間に「違いはない」と述べた。その上で「われわれを攻撃する者にわが国が改めて伝えるメッセージはただ一つだ──おまえたちが成功することはない!」と語った。(c)AFP/Raziye AKKOC