【8月20日 AFP】リオデジャネイロ五輪は19日、ゴルフ女子がオリンピックGC(Olympic Golf Course)で3日目が行われ、世界ランク1位のリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)が自身初のホールインワンをこの大舞台で記録するなど通算9アンダーで2位タイに浮上。通算11アンダーで単独首位に立つ朴仁妃(Inbee Park、パク・インビ、韓国)らと最終日に金メダル争いを繰り広げることになった。

 五輪では116年ぶりに復活したゴルフ女子の第3ラウンドで、19歳のコーはスコアを6ストローク伸ばし、首位に2打差まで接近。これで朴のほか、2位に並んだジェリーナ・ピラー(Gerina Piller、米国)と同組で最終日に臨むことになったコーは、ニュージーランド勢として、女子ゴルフの2強に君臨する韓国と米国に挑む。

 この日、朴から7打差でスタートしたコーは、パー3の8番でホールインワンを成功させたのに加え、フロントナインで4バーディー、ノーボギーを記録した。

 一方、朴は前日からの首位の座を2打差で死守したものの、南大西洋からの強風にさらされた日中のコンディションに、必死で踏みとどまるのが精いっぱいだった。

 傘が宙を舞う肌寒い午後のラウンドで、朴は5ボギーをたたくという、らしからぬプレーを強いられてしまったが、それでもこの日は1アンダーでスコアをまとめた。

 20日の最終日も同様のコンディションが予想されているが、この日の悪天候にも関わらず3アンダーを記録したピラーにとっては、特に問題ないとみられる。

 ピラーが優勝すれば、9ホールで行われた1900年のパリ大会を制したマーガレット・アボット(Margaret Abbott)氏に続き、米国勢が2連覇を果たすことになる。

 日本勢では、野村敏京(Haru Nomura)が通算3アンダーで15位タイにつけている。(c)AFP/Dan Martin