【8月20日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)を訪れる民間宇宙船の増加が見込まれている中、ISSに滞在している米国の宇宙飛行士2人が19日、船外活動を行って民間宇宙船用のドッキングポートの設置に成功した。

 米航空宇宙局(NASA)のジェフ・ウィリアムズ(Jeff Williams)飛行士とケイト・ルビンズ(Kate Rubins)飛行士は5時間58分の船外活動を行い、「インターナショナル・ドッキング・アダプター」と呼ばれる2つのドッキング機構のうち、1つ目を新設した。

 両飛行士は2時間以上かけてアダプターを固定し、その後、ISSのロボットアームでアダプターを確実に固定する作業が行われた。

 両飛行士は、船外活動の残りの時間でアダプターに電源とデータケーブルを接続。これにより、ISSに到着した宇宙船が電力とデータをISSと共有できるようになる。

 NASAは、インターナショナル・ドッキング・アダプターによって、2011年に終了したスペースシャトル計画以降としては米国で初となる次世代宇宙船で飛行士をISSまで輸送可能となることから、このアダプターを「未来を開く扉」と評価している。

 NASAのコメンテーターで中継の実況を担当したロブ・ネビアス(Rob Navias)氏によれば、2つ目のアダプターの打ち上げは2017年後半になるとみられている。(c)AFP/Kerry SHERIDAN