【8月19日 AFP】スイス・ジュネーブ(Geneva)郊外にある欧州最高峰の物理学研究所、欧州合同原子核研究機構(CERN)の構内で夜間に撮影された「いけにえの儀式」の動画がインターネット上に出回っている。CERNは17日、調査を開始したと発表した。

 この謎の動画はここ数日間にネット上で拡散されたもので、CERN構内の広場に黒いマントを着た複数の人物が集まり、神秘的な儀式を再現しているかのような光景が映っている。女性1人を「刺す」場面もある。

 CERNの広報担当者は、AFPの取材に「これらの映像はCERN施設内で撮影されたものだが、正式な許可を得て行われたものではない。われわれは把握していなかった」とメールで回答。「CERNの研究の科学性に対する誤解を生みかねない悪ふざけは許さない」と述べた。

 動画をめぐっては、研究所の警備に関する疑問も出ているが、広報担当者の説明によると「構内に通じる全ての出入り口で、昼夜を問わず、CERN発行の身分証を確認するシステムが導入されている」という。

 この広報担当者はさらに「CERNには毎年、世界中から何千人もの科学者が訪れる。ときにはユーモアが過ぎてしまう人もいる」と述べ、動画のいたずらを行ったのはCERN構内に入る許可を得ている人々だと示唆した。(c)AFP