【8月20日 AFP】世界各国のすし職人が腕を競う「ワールド・スシ・カップ・ジャパン2016(World Sushi Cup Japan 2016)」が18、19の両日、東京都内の東京ビッグサイト(Tokyo Big Sight)で開催され、日系ブラジル人すし職人のセウソ・ヒデジ・アマノ(Celso Hideji Amano)さん(38)が優勝した。

 フランス、ブラジル、米国、パキスタンなどから参加した27人のすし職人は18日の予選で「江戸前」の技を披露し、上位20人が19日の決勝に進んで創作すしの腕を競った。

 優勝したアマノさんは大会について「楽しかった」と述べ、優勝が決まった時には喜びの涙を見せた。南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)の高級レストラン「ノブ(Nobu)」で働くパキスタン人のウスマン・カーン(Usman Khan)さん(32)は予選が行われた18日、これは簡単な大会ではなく、大きなプレッシャーがかかると話していた。

 2013年に始まったワールド・スシ・カップ・ジャパンを主催する農林水産省によると、海外の日本食レストランの数は2015年7月の時点で8万9000店と、2年前の5万5000店から急増したという。

 大会会長の風戸正義(Masayoshi Kazato)氏は、海外には本来の調理知識や技術を持たずにすしを提供している飲食店もかなり多いと述べ、この大会を通して調理と衛生の水準を上げることを目指していると語った。(c)AFP/Natsuko FUKUE