【8月19日 AFP】リオデジャネイロ五輪は18日、飛び込みの女子10メートル高飛び込み決勝が行われ、中国の任茜(Qian Ren)が今大会最年少となる15歳での金メダル獲得を果たした。

 この種目では、1992年のバルセロナ五輪を13歳で制し、4年後のアトランタ五輪での連覇を含め、五輪で4個の金メダルを獲得した同じ中国の伏明霞(Mingxia Fu)が象徴的な存在となっているが、今回、任茜がバルセロナ五輪での伏明霞に次ぐ若さで金メダルを獲得し、偉大な先輩の足跡をたどる快挙を達成した。

 予選と準決勝では、こちらもまだ17歳の司雅杰(Yajie Si)が圧巻の演技を見せていたが、決勝では、それまで司雅杰の陰に隠れていた任茜が全選手のなかでただ一人90点台をマーク。しかも3回目から5回目までをすべて90点台でそろえ、司雅杰と19.85点差の合計439.25点で優勝した。

 カナダのメーガン・ベンフェイト(Meaghan Benfeito)が389.20点を記録し、自身3つ目となる五輪の銅メダルを手に入れた。

 中国はこれで、ここまで行われた飛び込み7種目のうち、6種目で金メダルを獲得している。また中国がこの種目を制するのは、過去9回の五輪で7回目となった。

 4年後の東京五輪で連覇に期待がかかる任茜は、「小さいころから、ダイビングをするのがずっと夢でした。これからどれくらい背が伸びるかわかりませんし、今もこの年にしてはだいぶ大きいですが、一生懸命に練習を続けたいと思います」と話した。(c)AFP/Emmeline MOORE