【8月18日 AFP】インド最高裁は17日、西部マハラシュトラ(Maharashtra)州ムンバイ(Mumbai)で毎年開催される祭典で行われる組み体操「人間ピラミッド」について、危険だとして18歳未満の子どもの参加を禁じる判決を下した。ピラミッドの高さも6メートルまでに制限した。

「ダヒ・ハンディ(Dahi Handi)」と呼ばれるこの祭典はヒンズー教のクリシュナ(Krishna)神をたたえるもので、今年の開催を来週に控える。複数のグループが人間ピラミッドの高さを競い合い、少年たちがそれによじ登っていく。高さは13メートルに達することもあり、毎年多数の見物客を集めている。

 しかし、練習中にピラミッドが崩れて負傷する事故が近年相次いでおり、2014年には14歳の少年が練習中に転落して死亡したと報じられた。

 ナゲスワラ・ラオ裁判官は「クリシュナ神は曲芸をしない。子どもの命を危険にさらしてはならない」と述べた。(c)AFP