【8月17日 AFP】中国の航空当局は17日、北朝鮮の国営航空「高麗航空(Air Koryo)」の旅客機が先月、機内で発生した火災により緊急着陸したことを受け、同航空の中国での運航を規制すると発表した。

 中国民用航空局(CAAC)はウェブサイトで発表した声明で、高麗航空に対して「運航を制限するための関連措置」を取ると述べた。詳しいことは明らかにしていない。

 先月、北朝鮮・平壌(Pyongyang)発、中国・北京(Beijing)行きの高麗航空便が、中国東北部の瀋陽(Shenyang)に緊急着陸する出来事があった。中国国営の新華社(Xinhua)通信は、この便に乗っていた乗客の話として「機内で火災が発生した」ことが原因だと伝えていた。この事故による負傷者は出ていない。

 CAACは、調査の結果、呼び出しボタンが原因で火災が発生したことが判明したと述べている。

 CAACはまた、高麗航空には類似の事故に対する訓練を強化し、航空管制との通信を改善し、航空機の整備を向上することが求められると述べた。(c)AFP