【8月17日 AFP】全米テニス協会(USTA)は16日、リオデジャネイロ五輪の男子シングルスで銀メダルを獲得したファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が、ワイルドカードで全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)に出場すると発表した。

 27歳のデルポトロはリオ五輪で世界ランク141位の下馬評を覆し、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)らを倒して14日の決勝に進んだ。

 元世界ランク4位のデルポトロは、決勝では4時間の熱戦の末ロンドン五輪王者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に敗れたが、銀メダルを手にした。

 2009年に全米オープン(The US Open Tennis Championships 2009)を制した後、手首を3度手術して引退の瀬戸際まで追い込まれるなど、デルポトロのキャリアは急降下していた。

 USTAはまた、リオ五輪の混合ダブルスで銀メダルを獲得したレジーブ・ラム(Rajeev Ram、米国)や、米国の若手であるビョルン・フラタンジェロ(Bjorn Fratangelo)とフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)が男子シングルスのワイルドカードに決まったと発表している。

 女子シングルスでは、リオ五輪の混合ダブルスで金メダルを獲得したベタニー・マテック・サンズ(Bethanie Mattek-Sands、米国)やビルジニー・ ラザノ(Virginie Razzano、フランス)がワイルドカードに決まっている。

 今季最後の四大大会(グランドスラム)となる全米オープンは、ニューヨーク(New York)で今月29日に開幕する。(c)AFP