【8月15日 AFP】リオデジャネイロ五輪で、ブラジルに体操女子で初のメダルをもたらすと期待されているフラビア・サライバ(Flavia Saraiva)選手(16)は、15日の平均台決勝を前に、観客の心を既にわしづかみにしている。

 サライバ選手は身長133センチ、体重35キロとかなり小柄だ。彼女が登場するたび会場には割れるような拍手がとどろき、ツイッター(Twitter)にはサライバ選手に一目ぼれしたファンの情熱的なコメントが殺到する。ブラジル人たちの目は今、「フラビーニャ」(サライバ選手の愛称)に釘づけだ。

 小さな体格や快活な性格、そして平均台予選での演技がサライバ選手を大会のアイドルに押し上げた。

 フラビーニャ旋風は、体操女子ブラジル代表チームが彼女の写真をネットにアップしたことがきっかけで巻き起こった。

 体操を始めたのは今から8年前で、当時はバック転が楽しくてたまらなかったという。その後、2014年のユース五輪ではゆかで金メダル、個人総合と平均台で銀メダルに輝いている。

 五輪体操女子でブラジル初のメダル獲得に期待がかかる中、当の本人は「演技を楽しみたい。もしうまくいかなくても気にしない。私にとって初めての五輪だから」とコメントしており、大舞台を目の前にしても、あまり焦っている様子はみられない。(c)AFP/Yann BERNAL