【8月15日 AFP】(写真追加)リオデジャネイロ五輪は14日、テニスの男子シングルス3位決定戦が行われ、大会第4シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を6-2、6-7(1-7)、6-3で破り、銅メダルを獲得した。日本勢が五輪テニス競技でメダルを獲得するのは1920年アントワープ大会以来、96年ぶりとなる。

 2008年北京五輪の金メダリストで、リオ五輪ではこれが11試合目となるナダルに対し、錦織は第1セットを先取するも、第2セットでは2-5の場面から息を吹き返したナダルに逆転され、勝負の行方は第3セットまで持ち越された。

 錦織はこの試合前まで、四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るナダルとの通算対戦成績を1勝9敗としていたが、左手首のけがで全仏オープンテニス(French Open 2016)の男子シングルス3回戦を棄権して以来、実戦から遠ざかっていたナダルを相手に最後は勝利を収めた。

 錦織は試合後、「(第2セットで)5-2とリードしてから、どうしたらいいのか分からなくなった。少し疲れを感じていたし、ナダルの調子も上向いてきた。(セットを制するために)最後の数ポイントはあせりすぎたのは確かだ」と語った。

 シングルスでメダル獲得に届かなかった30歳のナダルだが、今大会ではすでにマルク・ロペス(Marc Lopez)と組んだ男子ダブルスで金メダルを獲得している。

 ナダルは試合後、「フォアハンドを打つ時に手首が痛んだけれど、長時間プレーを続けることができたし、少なくとも(手首の状態が)悪化することはなかった」と語った。(c)AFP