【8月14日 AFP】リオデジャネイロ五輪は13日、テニスの混合ダブルス準決勝が行われ、レジーブ・ラム(Rajeev Ram、米国)とのペアで出場したヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が決勝進出を果たし、テニス競技では史上2人目となる5個目の五輪のメダル獲得を確定させた。

 36歳のヴィーナスとラムのペアは、インドのサニア・ミルザ(Sania Mirza)/ロハン・ボパナ(Rohan Bopanna)組に2-6、6-2、10-3で勝利し、決勝へ駒を進めた。

 五輪のテニスで5個のメダルを獲得するのは、1920年大会と24年大会に出場した英国のキャスリーン・マッケイン(Kathleen McKane)氏以来2人目となる。14日の決勝で勝利すれば、ヴィーナスは五輪史上初めて、5個の金メダルを獲得するテニス選手となる。

 ヴィーナスは、妹のセレーナ(Serena Williams)とともに過去4個の金メダルを獲得しているが、今大会では女子シングルスとセレーナとともに出場した女子ダブルスではともに1回戦敗退に終わっていた。ヴィーナスは、「セレーナと一緒に決勝へ行くのには慣れているけど、ほかの誰かとこういうことができるなんて、すごくびっくりしています」と話した。

「セレーナと一緒に感じる気持ちを、ほかの誰かと一緒に感じられて、すごく興奮しているし、そんなことが実現できるなんて夢にも思いませんでした」

 ヴィーナスによれば、ペア結成はギリギリになって決まったことで、決勝へ勝ち残れたのは驚きだという。

「これは別物ですね。セレーナとだと、正直に言って、勝てるだろうという気持ちでプレーしています。だけど彼とはこれが初めてで、だからどういうプレーをするのか自分たちでも手探りの状態でした」

「だからこそ、気持ちとしてはいつもよりうれしいんです。予想外のことでしたから」

 ヴィーナス/ラム組は決勝で、同じ米国のベタニー・マテック・サンズ(Bethanie Mattek-Sands)/ジャック・ソック(Jack Sock)組と対戦する。マテック・サンズ/ソック組は6-4、7-6でチェコのルーシー・フラデカ(Lucie Hradecka)/ラデク・ステパネク(Radek Stepanek)組に勝利している。(c)AFP