【8月13日 AFP】リオデジャネイロ五輪は12日、競泳種目の決勝が行われ、女子800メートル自由形では米国のケイティ・レデッキー(Katie Ledecky)が自身の世界記録を更新する8分4秒79のタイムで金メダルを獲得した。

 1968年メキシコ五輪のデビー・メイヤー(Debbie Meyer)氏以来となる、200メートル、400メートル、800メートルの自由形3冠を達成した19歳のレデッキーは、2位以下の選手にほぼプール半分の差をつける圧倒的な強さをみせつけた。銀メダルは8分16秒17で英国のジャズ・カーリン(Jazz Carlin)、銅メダルは8分16秒37でハンガリーのボグラールカ・カパーシュ(Boglarka Kapas)が手にした。

 男子50メートル自由形決勝では、米国のアンソニー・アービン(Anthony Ervin)が優勝し、2000年のシドニー五輪でチームメートのゲーリー・ホール・ジュニア(Gary Hall Jr)と同着で金メダルを分け合って以来、16年ぶりの同種目制覇を成し遂げた。35歳での五輪金メダルは、競泳種目では史上最年長となった。

 前回王者のフローラン・マナドゥ(Florent Manaudou、フランス)のスタートは良かったものの、アービンとネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian)の米国勢もぴったりと追随すると、最後はアービンが21秒40で差し切った。マナドゥが21秒41で2位、エイドリアンが21秒49で3位に入った。

 一方、手に汗握る一騎打ちとなった女子200メートル背泳ぎ決勝では、米国のマヤ・ディラード(Maya Dirado)が、カティンカ・ホッスー(Katinka Hosszu、ハンガリー)が目指していた五輪記録に並ぶ今大会4個目の金メダル獲得を阻み、優勝を飾った。

 世界新記録で400メートル個人メドレーを制したあと、100メートル背泳ぎと200メートル個人メドレーでも金メダルを獲得していたホッスーは、最初の150メートルまではわずかにリードしていたが、最後は2分5秒99でフィニッシュしたディラードにかわされた。

 2分6秒05で銀メダルに終わったホッスーは、競泳女子ではクリスティン・オットー(Kristin Otto、ドイツ)氏に次いで五輪史上2人目となる同一大会での個人4冠を目指していた。(c)AFP/Rebecca BRYAN