【8月9日 AFP】米デルタ航空(Delta Airlines)は8日、システム障害により世界各地で数百便を欠航させた。さらに多くの便で遅延が生じているという。

 システム障害発生から6時間後、同社はようやく飛行禁止命令を解除したが、欠航や遅延はさらに続くと警告。世界各地の乗客数万人の足が乱れた。

 デルタ航空によれば、本社を置く米ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)にある拠点の停電がシステム障害の原因だという。運航再開した便は一部に限られており、システム障害から波及した問題が尾を引く恐れがあるとしている。

 また、グリニッジ標準時(GMT)8日午後11時(日本時間9日午前8時)時点までに740便以上が欠航し、すでに離陸していたはずの6000便のうち、実際に運航したのは3340便にとどまったという。

 デルタ航空とその提携会社は1日1万5000便以上の旅客機を運航している。ある業界関係者は「ビジネス旅行者にとっては週初めの月曜の朝という、航空会社にとっても乗客にとっても最も忙しい時間帯に問題が発生したため、タイミングが非常に悪かった」と語った。(c)AFP/Daniel WOOLLS