【8月9日 AFP】フランスの裁判所は8日、国内でイスラム過激思想に基づく攻撃を企図していたとして、16歳の少女を再勾留した。司法筋が明らかにした。

 同筋が匿名を条件に明かしたところによると、少女は「テロリストと共謀して犯罪を計画」し、「インターネット上の通信手段を使ってテロ行為を扇動」した罪で訴追されたという。

 少女は16歳でありながら「非常に過激化」しており、暗号化メッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」のグループ管理者を務めていた。

 捜査に近い別の筋によると、「少女は(イスラム過激派組織)イスラム国(IS)が攻撃を呼び掛けるプロパガンダを多数発信し、自らも行動を起こす意図を示していた」という。

 前科はないというこの少女は4日、対テロ一斉捜査の一環で、パリ(Paris)近郊ムラン(Melun)で身柄を拘束されていた。治安部隊はその後、少女の実家の家宅捜索を行ったが、爆発物や銃器などは見つからなかった。

 同筋は、少女の携帯電話とパソコンは押収されているものの、「捜査の現段階では攻撃の標的までは特定できていない」としている。(c)AFP