【8月14日 AFP】リオデジャネイロ五輪は13日、テニスの女子シングルス決勝が行われ、モニカ・プイグ(Monica Puig)は第2シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を6-4、4-6、6-1で下し、プエルトリコに史上初の金メダルをもたらした。

 全仏オープンテニス(French Open 2016)女王のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を破るなどして勝ち上がってきた22歳は、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)女王のケルバーと対戦したこの決勝でも、34位と2位というランク差をものともせず、54本ものウイナーを決めて快挙を達成した。

 プエルトリコの女子選手が五輪でメダルを獲得するのはこれが初となる。同国は通算で銀2個、銅6個の合計8個しかメダルを獲得しておらず、そのうち6個がボクシングのメダルだった。

 最終セットの最終第7ゲームは、プイグが6回のブレークポイントをしのぐと、最後のマッチポイントでケルバーのフォアハンドがアウトするという劇的な展開だった。勝利したプイグは「どうしよう」と叫ぶと泣き崩れ、その後国旗を手にセンターコートを回った。

 一方、敗れたケルバーは、ここまで1セットも落とすことなく悠々と勝ち上がってきていたが、1988年のソウル五輪で金メダルを獲得したシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏以来となる、ドイツからの五輪女王誕生はならなかった。

 同日に行われた3位決定戦では、第11シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が第7シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)を7-5、2-6、6-2で下し銅メダルを獲得した。

 試合は両選手合わせて87本の凡ミスを犯す締まらない内容となった。キーズは10本のブレークポイントを2本しかものにできなかったことが響いた。(c)AFP/Dave JAMES