【8月5日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が核兵器の先制不使用を宣言することを検討していると米メディアが報じたことを受け、米空軍のデボラ・リー・ジェームズ(Deborah Lee James)長官は4日、それについて「懸念している」と発言した。

 米メディアはこの数週間、核政策の変更を検討していると報じている。これにはオバマ大統領が核先制不使用を公式に宣言することも含まれているという。

 ジェームズ長官は「そのような政策には懸念を覚える」と、米首都ワシントン(Washington D.C.)のシンクタンク「ニュー・アメリカ・ファウンデーション(New America Foundation)」に語った。

「ある程度の曖昧さを持つことは必ずしも悪いことではない。世界の同盟国や潜在的な敵国と話し合うべきことは確かにあるが、常に手の内をすべて明かす必要はない」とジェームズ長官は述べた。

 米空軍は、戦略爆撃機、大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)からなる米国の戦略核戦力の「3本柱(トライアド)」のうち、SLBMを除く2つを担当している。(c)AFP