【8月4日 AFP】リオデジャネイロ五輪は3日、サッカー女子1次リーグの試合が各地で行われ、ブラジルは3-0で中国を下し、開催国が順調な滑り出しをみせた。

 まずまずの数が集まった観客の前で、ブラジルはモニカ(Monica Hickmann Alves)、アンドレッサ・アウベス(Andressa Alves)、クリスチアーネ(Cristiane Rozeira de Souza Silva)がゴールを決め、快勝を収めた。

 五輪の女子サッカーでは、米国が3大会連続で金メダルを獲得しているが、世界最優秀選手に5度輝いたマルタ(Marta)を擁するブラジル代表には、2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪の銀メダルを上回る結果が期待されている。

 30歳で4度目の五輪に臨んでいるマルタは、前半に何度か輝きを放つ場面もあったが、序盤のブラジルで最も危険だったのは、五輪最多となる通算12ゴールを挙げているクリスチアーネで、その記録を更新しそうな場面もあった。

 しかし前半36分の先制点は、意外な形でもたらされた。モニカのヘディングシュートは威力が弱いように見えたが、ボールは数多くいた中国DF陣、さらにはGKをもすり抜けてゴールの隅に収まった。

 後半15分には、マルタのパスからブラジルが2点目を奪取。右サイドを突破したマルタが中央へ折り返し、アウベスがボレーで合わせた。マルタはこの後、健闘を盛大にたたえられながら交代したが、ブラジルは試合終了間際、クリスチアーネがGKの眼前でヘディングシュートを決めて3点目を挙げた。

 一方、女子W杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)を制した米国は、2-0でニュージーランドに勝利した。競技採用から6大会目で5度目の金メダルを目指す米国は、カーリー・ロイド(Carli Lloyd)が先制点を決めると、アレックス・モーガン(Alex Morgan)が追加点を挙げた。(c)AFP/Kieran CANNING