【8月3日 AFP】米空軍は2日、次世代ステルス戦闘機「F35A」の最初の飛行隊を実戦配備する準備が整ったと発表した。遅延と予算超過に悩まされてきた同機開発プロジェクトにとって大きな節目となった。

 12機からなるこの飛行隊は、ユタ(Utah)州のヒル空軍基地(Hill Air Force Base)に所属。数多くの試験と訓練演習を完了し、実戦配備が可能であることを示す「初期作戦能力」を獲得したと判断された。

 空軍関係者らは、具体的な実戦配備時期については明かしていないが、海外配備は来年の早い段階になる可能性が高いとしている。

 昨年には、米海兵隊のF35B戦闘機も初期作戦能力の獲得が発表されたが、実戦にはまだ投入されていない。F35戦闘機にはこのほか、海軍仕様のF35Cもある。

 米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)が製造するF35は、戦闘機としては史上最高の約4000億ドル(約40兆円)が投入され開発された。全2443機のうち大半が空軍用とされる。(c)AFP