【8月2日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)郊外で、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(Pokemon Go)」のアイテムが手に入る「ポケストップ」に設定されていた小さな公園にプレーヤーが殺到し、園内が激しく荒れたため、この公園が「ポケストップ」の設定から解除された。

 シドニー郊外にあるシティー・オブ・カナダ・ベイ(City of Canada Bay)のヘレン・マカフリー(Helen McCaffrey)副市長によれば、同市ローズ(Rhodes)地区にある、周囲を高層マンションに取り囲まれたペグ・パターソン公園(Peg Paterson Park)のグラウンドに「週末になると特に夜間、多い時で1000~1500人が詰めかけ」、「芝生がまったくなくなった。住民は3週間半耐えてもう我慢できなくなった」という。

「レアポケモンが捕まると、歓声がわき、車がクラクションを鳴らし、渋滞はひどいものだった。数日前には(45キロ離れた)ペンリス(Penrith)からゲームをしにやって来たという人に会った」と副市長は語った。

 住民から公園の「完全なカオス状態」やごみのポイ捨てに対する苦情を受けた市当局は、住民にポケモンGOを開発した米ナイアンティック(Niantic)社へ直接、公園をゲームの設定から外す要請をするよう勧告した。

 その結果、SNSのフェイスブック(Facebook)には1日夜、「ポケストップ3か所がすべて削除されている。この公園には一匹も残っていない。一匹も」というコメントや「ローズが今もホットスポットだと思っている人たちへ。心から悲しむべきことだが、もう終わりだ。消えてしまった!」という投稿が相次いだ。(c)AFP