【8月1日 AFP】東京都知事選挙が7月31日投開票され、防衛相などを歴任したベテラン政治家の小池百合子(Yuriko Koike)氏(64)が当選を果たした。初の女性都知事に就任する。小池氏は当選確定となった直後、問題が山積する2020年東京五輪・パラリンピックの準備をしっかり進めていくことなどを約束した。

 小池氏はニュースキャスター出身で、防衛相のほか環境相なども務めた。午後8時にメディアの出口調査が勝利を伝えると、勝利を宣言した。

 同氏は「これまでにない都政、これまでみたことのなかった都政を進めていく」と述べた。

 今回の都知事選挙は、舛添要一(Yoichi Masuzoe)前知事が公的資金をホテルと温泉旅行に湯水のように使ったスキャンダルで辞職したのを受けたもので、過去最多の21人が立候補して争われた。都知事の辞職は2人連続。

 小池氏は、男性中心の日本社会で初の女性都知事の座を獲得したことについてはあまり強調せず、女性に優しい政策を推し進めることで男女が共に輝く東京にしたいと語った。

 都知事としての主要課題は、一連のスキャンダルや予算の膨張に見舞われている五輪のかじ取りだ。小池氏は、都民のための都政を取り戻す上で「五輪の予算負担は試金石になる」と明言した。(c)AFP/Harumi OZAWA